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【十二話】いきなりレールガン女子高生ヴァーサス

今回はこの洋館から物語を始めよう!洋館といえばよく事件の舞台になったりする。
いかにも妖しいからだ。フィクションではいかにも事件が起こりそうな舞台として人気なのも頷けるだろう。
だが、これから起こる出来事はノン・フィクションとなる!!
※この作品はフィクションです
いきなりレールガン女子高生ヴァーサス
第十二話

「女の子に囲まれてあの世が近い」


さて、明かりもつかぬ夜の洋館…こういったシチュエーションにはポルター・ガイストなどの怪奇現象がよく似合う。
そしてここには怪奇現象が存在するのだ!!
「ギシャアアアアアーーッ!!」
それはまさしく幽霊!!

「さっきのは気合の雄叫びです!」
おお…誰に話しかけているのか、気の触れたような独り言を!
そして見よ!この幽霊の威容を!
まるで特にこれと言って変哲の無い成人男性のようではないか!

「さて、今日も暇だし…暇だし…暇だな…」
この幽霊がこの洋館に住み着いているということは賢明な読者の方々には既にお分かりであろう!
彼は地縛霊の類であるがため、ここから離れられず、娯楽を増やせぬのだ!
「暇だな~やだな~、誰か…そうだな、どうせなら若い娘とか…来てくれたらな~」
「来たぞ!!」
「へえっ!?」
突如凶器が飛来!!
「危ない!!」
壁に突き刺さる凶器…アイスピック!
月の逆光で浮かび上がるシルエット…女子高生!
アイスピック女子高生…アサカ!

「ちょっと待って!僕はまだ何もしてないよ!それにそんな物使ったって幽霊には…」
「確かめてみろ!!」
「いたい!!!」
再び投げたアイスピックが幽霊の太腿に命中!幽霊だというのに!?
「私の武器はアストラル体の物にも有効!」
「アストラル…えっと、ちょっと、話し合わないかなあ??」
「聞く耳持たん!」
三本目のアイスピックを構え、突進!
「私の小遣いになれッ!!」
「助けてーー!!」

しかし!突然の!
「待てぇーーーい!!!!!」
「うるさっ」
何者!?
「その幽霊は私が頂く!!」
「何奴!?」
「死ねい!!!」
先制攻撃!!だがアサカはアイスピックで難なく飛来物を撃墜!
「初撃を躱したか…フッ…手間が増えるな…」
突然の敵襲、アサカは打ち落とした飛来物を確認する。
「(バールか!?)」
「私はバールを司る女子高生…名をカナ…その幽霊は私が貰う…。」
バール…女子高生!
そして幽霊は言及されたのでビクッとして動きが止まった。

武器で言えばバールの方が勝っていると言えたが、戦いは均衡していた。
技量で言えばアサカの方が上回っていた。すなわち、勝機はカナから離れていっているのだ。
「どうした!割り込んだ割には大した事の無いッ!!」
「ぷっ…ふふふ…」
「…!?」
―――何だ!?何でこのタイミングで笑う…!?
「おっと!ついおかしくって…ふふ」
「…何を!」
―――何か妙だ、早く片付けるか、もしくはこいつから離れる必要があるか…!?
近接戦の中で思考を加速させるアサカ、そして!
「ッ!!」
その瞳に答えが映る!!

「待て~」
「助けて~~!」
別の女子高生が重厚な凶器を掲げ、ターゲットを追いかけている!
そう!カナは一人で来たのではない!二人組だったのだ!
一人が邪魔者を押さえ込んでいる間もう一人が本命を刺す作戦!!
「仲間がいたのかッ!?」
「独り身の間抜けがァ!!」
戦いでは焦りを感じたほうが不利である。そして今アサカに焦りが生まれた。
これが指す意味はすなわち…カナの有利!!

「どうした、どうしたぁ!さっきまでの戦上手さはさぁ!!」
バールの猛攻!だがアサカの目に僅かに勝機を得たという光が!
「どうした…さっきまでの高貴な口ぶりは?」
「えっ…!?」
僅かな動揺!些細な拘り…そして戦いにおいては僅かでも動揺は…
「えいやァァッ!!
「えっ、あっ…きゃぁああああっ!!」
大きな隙となる!!

カナが無残にアイスピックによって切り裂かれる…その身にまとう制服が!!
「ちょ、ちょっと、や、やだっ、恥ずかし…!」
露出する背伸びした感じの黒下着!
キャラが崩れて慌てふためくカナ!
「私の勝利だ」
首裏への手刀!
「げっ」
気絶!!

「待て~待て~」
「助けて~!」
こっちの女子高生はなにしろのんびりなので仕事が遅かった。作戦が崩壊している。
「そいつは私が頂くぞ!!」
「えっ、カナ負けちゃったの?」
「そうだ!!」
「ちょっと~カナ~大丈夫~」
このスレッジハンマー女子高生は代わりに自分が頑張るとかそういう発想はなく、幽霊を追うのをやめた。

――あれ、あっさり…
アサカはその離脱に作戦を疑ったが、とにかく早く目的を達成すべきだと思った。
「さあ、今度こそ餌食となれ!」
「待って、待ってくれ!僕は別に悪いことをしたりしてるわけじゃないんだ!ただ、死んでからここから離れられないだけなんだ!」「そんなことは分かっている!!お前は魂だけが現世に残ってしまっているから早く輪廻転生のサイクルへと還元せねばならぬのだ!!」
「り、輪廻転生?サイクルって?」
「とにかく小遣いになれい!!」
アイスピックが迫る!!
「あっ!!!!!」
アイスピック停止!
「…何?」
「その…パン…下着が見えてるよ。」
スカートが戦闘のダメージでちょっと破れてたんだね。
「…必殺!!」
「ギャアーーーッ!!!」
こうして不本意にこの地に固定され続けていた幽霊は分解され、再構築のサイクルへと還元されて行った。
「除霊…完了!」
決め台詞!!


「ちょっと~、カナそろそろ起きてよ~風邪引くよ~」
「ん…あっ!!あいつは!幽霊は!?」
「あの人がやっつけちゃったよ」
「ちょ、ちょっと!あたしが時間稼いだのにツチコはなんで仕留められてないのよ!!」
「え~だって、カナが心配だったもん」
「もー!!」

「でもね、わたしすぐに協会に連絡して私達がやっつけたことにして報酬もらったんだ~プランBだよ~」
「…急にずる賢い一面を見せるわよね、アンタ…」
「帰って暖かいもの食べよーよ、上着貸してあげるから」
「ふふ…やっぱりツチコと一緒じゃないとやっていけそうにないなぁ…」


そしてアサカ!!
「私の小遣いが!?」
災難!!!!


おわる

アサカ
アイスピック女子高生。
傭兵のような除霊師をやって小遣いを稼いでいる。
焼肉が大好物。
要はお金をためて焼肉がいっぱい食べたい。
カナ
バール女子高生。
なんかすごそうなキャラを作って除霊の依頼に挑む。
ちょっとつよそうに見えるがあまりつよくはない。
ツチコをタッグを組んで除霊に挑んでいるが、実は自分はあまり貢献できていないのではないかという焦りが生まれつつある。
ツチコ
スレッジハンマー女子高生。
小柄な体格、可愛らしい童顔、のんびりとした挙動に敵は油断するが、この小さい殺戮者は敵を叩き殺す事に躊躇を覚えないぞ。
もしも君が彼女に狙われた場合、近づかれないように十分気をつけることだ。
…カナの相手をするので手一杯だろうが。
幽霊
屋敷に住んでいた成人男性だが、事故死してしまい地縛霊と化してしまった。
別に悪い人ではない。
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Rark
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女子高生
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