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まあ、倉庫っていうやつです。

【二七話】いきなりレールガン女子高生ヴァーサス

今回はまたしてもこの童話っぽい世界から物語を始めよう!!
「いってきま~す!」
「寄り道しちゃ駄目よ~!」
この赤い頭巾を被った少女!そう通称赤ずきん!!
彼女に両親から下された指令はおばあさんに補給物資を届けることだ!
「ふ~んふんふふ~ん」
歩き慣れた道筋!そこに油断があることは否定できない!
「ちょっと寄り道しちゃおっと」
ああ!赤ずきんは道に逸れ花畑に突入!
「うわ~、ちょうちょがいっぱい」
花畑にはたくさんの虫達、そして!
「あら?こんにちは~」
「あ、こんちわっす!!」
謎の白い少女がいた!!
いきなりレールガン女子高生ヴァーサス
第二七話

ウルフ


「私はみんなから赤ずきんって呼ばれてるの。貴方は?」
微妙に実名を明かさない警戒の入ったムーブ。まあ…
「自分はウルフっす!」
このウルフという少女が頭巾から覗く髪は白、身体はクロークに包まれ、瞳は青と浮世離れしてるからかも知れないが…
「あら、オオカミさんなの?」
「そうっす」
しかし赤ずきんはこの見慣れぬ人物に多大な興味を持っていたことは否定できない。毎日の代わり映えしない生活の中の変化だ。
「赤ずきんさんは何か届ける途中っすか?」
「ええそうよ。おばあちゃんに持っていくの」
その時ウルフの表情が変わる!!
「だめっす!こんな所で道草しちゃ!」
「えっ!?」
赤ずきん、思わずびっくり!
「きっとお婆さんも速く来て欲しいって待ってるっす!」
「で、でも、ちょっとぐらい寄り道しても…」
「その考えが駄目っす!ズルズル引き伸ばしちゃう奴っす!…お婆さんは赤ずきんさんの事が好きなんすか?」
「そ、そうよ。いっつもなかなか帰してもらえないの」
「ならなおさら駄目っす!速く会ってあげないと駄目っす!」
こうしてウルフに説教され、赤ずきんは渋々本来の任務に戻ることにした。
「自分まだこのあたりでのんびりしてるっすから、遊びたいなら帰ってきたら声をかけて欲しいっす~」
「あ…は~い!」
しかし去り際には優しい声をかけてくれたぞ。


そして祖母宅に到着したのだが…何か様子がおかしい!空気というか、雰囲気というか…。
「おばあちゃん…?」
中に入ると…お婆さんはベッドで横になっていた。
「おお゛、赤ずきんや。来てくれたのかい→゛」
お婆さんはヘンだった。
「…? おばあちゃん…声が何かおかしいわ」
「!? え゛え、そんなことは無いのよ?↑」
お婆さんはヘンだった。
「おばあちゃん、どうしてそんなに体毛が毛深くなっているの?」
「あ、あ゛あ、これはね、生やしておくとこの歳でも寒くねえっていう↓感じのやつで…」
お婆さんはヘンだった。
「おばあちゃん、どうしてそんなに…全部おかしいわ!!貴方おばあちゃんじゃないでしょこの大根役者が!!」
「うげげ~~!?どうして分かるんだ!?」
分かるわボケ!!
偽お婆さんは服を脱着!!その正体は!!
「チッ!!流石に毛は剃っとくべきだったかな…!いやでもそんなの寒いからな…無いな…きぐるみとか‥無理があるな…」
二足歩行し会話が可能なオオカミだ!!
「おばあちゃんをどうしたの!!」
「喰っちまったァ…」
なんたる!?
「…っ!?」
「いやさぁ、ババアなんて馬鹿にしてたさ。がねぇ…いやぁ味わい深かったって感動したぁ…」
「っうあああああ!!」
赤ずきんは半狂乱で襲いかかる!!
「はっはっはっ!!お前も喰ってやるよ!!」


「あの子大丈夫っすかね?」
ウルフがお婆さんの家にやってきたぞ。
「あれ?なんか嫌な物音がしてるっす。」
するどい聴覚で聴き分けるぞ!
「――っへっ――これ―――食い繋――」
「!泥棒っす!!」
ウルフ突入!!そこには倒れている赤ずきんと物品を漁るオオカミの姿が!!
「げっ!?なんだお前!!」
「自分は!! …。 …なんて名乗ったらいいんすかね‥?」
「変な奴め!!黙らせてやる!!」
オオカミ対オオカミ!!珍しい戦い!!
「だまるっす!!」
「きゃん!!」
ウルフが一発で叩き伏せて珍しい戦いは終了した。
「ごめんなさ~い、食べるものに困って魔が差したんですう…」
「あの子を食べようとしたんすか!?」
「違いますう、人は食べません…人の食べるような食べ物を食べます…お婆さんはトイレに閉じ込めてます…。」
オオカミは素直に白状した。
「じゃあこの子が起きたら罰を決めるっす!」
「は、はい…。」

こうしてお婆さんも救出され、赤ずきんも目を覚ましたぞ!
「ごめんなさい、ごめんなさい…。」
「もう!!あなたのせいで怖い思いをしたんだから!!」
赤ずきんはめっちゃ怒った。そりゃあそうだな。
「オオカミさん、もし食べるものに困ってるならうちで暮らさない?」
「えっ、おばあちゃん!?」
なんたる!お婆さんの慈悲!!
「私は独りで暮らしていて寂しいのよぉ。でも貴方みたいなお犬さんがいたら寂しくないわぁ」
「いいんですか!?俺は貴方に乱暴な事をしたんですよ!」
「お腹が減っていたからでしょう?さあ、赤ずきんの持ってきた食材で料理を作ってあげますからね。赤ずきんも食べるでしょう?」
「お…おーーーん…!!」
オオカミは感激で泣きながら吠えた。
「食べるわおばあちゃん!…あれ?ウルフさんは帰るの…?」
「自分はもう役目が済んだようっすから、お邪魔しましたっす」
ウルフは家から去っていった。


その後赤ずきんが帰るのは夜になってからだった。
花畑を見ると白い人影がいるのが見えた。
「あっ、ウルフさん!」
駆け寄っていくと、ウルフは少し困ったようにした。
「う~ん、遊ぶにはもう遅い時間っすね…」
「明日また遊べる?」
「う~ん…それが、明日はもう居ないんすよ」
「どうして?」
申し訳なさそうに理由を説明した。
「自分は明日になったら帰らないといけないんす。次いつ来れるかもよくわかんないっすね…」
「じゃあ…じゃあまたいつか遊びましょう!」
「へへ…そこまで一緒に遊んで欲しいって言われると照れくさいっすね…」

「じゃあ、さようなら~!」
「さようなら~っす!」
こうして赤ずきんと優しい狼は分かれ、自分の帰るべき場所へと戻っていくのであった。

そして…悪のはかせがどこからかこの様子を監視し…
「う~ん、じゃあ次またここに送ってあげるかあ」
何かを決定していた…。



赤ずきん
天真爛漫な少女。トレードマークの頭巾が由来の赤ずきんという愛称を気に入るあまり家族にまでそう呼ばせている。
オオカミ
二足歩行し会話が可能な知性を持つオオカミ。
だがオオカミなのであまり人から良くしてもらえず、かと言って野生にもあまり馴染めず、ドロボウ紛いの行為でなんとか暮らしていた。
お婆さん
いわゆる独居老人で、赤ずきんの祖母である。
非常に心優しく、オオカミに手荒なことをされたにも関わらず彼の孤独を感じ取り住処を提供する。
ウルフ
謎の白い少女。なんか犬っぽい雰囲気が無くもない。
悪のはかせ
新しい下着を着てみたが、なんというか「やってしまった…!!」という感覚が一番強かった。
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